汎用性植物病害防除薬剤フェリムゾンの作用機作
2017.04.19
我が国における最大病害の一つであるイネもち病の安定的な克服に向けて、殺菌剤の作用機構と植物の病原体認識機構の解析を行う。具体的には、研究代表者らが開発した静菌剤フェリムゾンに対する感受性と植物の抵抗性反応の二つをそれぞれ指標にしたいもち病菌のユニークなスクリーニングにより、これを実現する。
極めてユニークな生物活性をもつフェリムゾンの作用機構の解明は、病原糸状菌の新たな病原性発現機構の発見にもつながるとともに、新たな化学防除剤の開発のための多くの貴重な情報を得られることが期待される。