コムギNAM集団を用いた大規模eQTL解析
2021.02.19
コムギは広く栽培され、世界で消費されるカロリーの約2割を占める主要な穀物であるものの、6倍体の巨大なゲノムを持つため、コムギのゲノムワイドな遺伝子型判別、発現解析には、いまだ技術的・費用的な困難がある。本研究では、応募者が開発した低コスト・多検体RNA-Seqを日本で整備が進められているコムギNAM集団(Nested Association Mapping Population)に適用し、それらのゲノムワイドSNPデータ、トランスクリプトームデータを同時に取得することで、大規模eQTL解析(expression QTL)を行う。その結果得られる、遺伝子発現多型を制御するゲノム配列多型の網羅的な情報は、コムギのゲノム育種を加速する重要な基盤となる。