パンコムギ胚乳貯蔵タンパク質組成に与える近縁野生種の細胞質効果
2017.02.14
胚乳貯蔵タンパク質の組成および含量はコムギ粉の品質を決定する重要な要素である(H.S. Balyan et al. Genetic improvement of grain protein content and other health-related constituents of wheat grain. Plant Breeding 132: 446-457, 2013)。本研究では、パンコムギの胚乳貯蔵タンパク質組成に対する近縁野生種の持つ細胞質効果を明らかにしたい。そのため、パンコムギの細胞質を様々な野生種のそれで置換した核細胞質雑種系統を用いて、パンコムギの主要な胚乳貯蔵タンパク質画分(アルブンミン、グロブリン、グリアジンとグルテニン)の含量を測定し、グリアジンとグルテニンについてはゲル電気泳動法でサブユニット構成を解析する。