Research Institute for Food and Agriculture

食と農の総合研究所

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琵琶湖水草の有機肥料としての評価とその普及

2021.02.19

琵琶湖に繁茂する水草は、かつて貴重な肥料として盛んに利用されていたが、化学肥料の普及に伴い、現在では環境保全や産業発展を妨げる厄介者として扱われることが多い。琵琶湖を中心とした物質循環型の持続可能な社会を実現するためには、この水草を有機肥料として有効に活用できることが要となると考えられる。そこで本研究では、水草の有機肥料としての能力を自然科学的手法により正確に評価し、その普及に向けた取り組みを、社会科学的手法により生産農家レベル(大きな循環)と市民レベル(小さな循環)において実施する。そしてこれらの異分野の研究成果を統合することによって、生産者、流通業者、消費者が共に利益を享受し、琵琶湖周辺の環境と農業の保全につながる研究を、行政と協力しながら行う。